財務ハイライト

損益計算書(PL)

当社グループは、入居率及び家賃単価の上昇による収益力強化を図るとともに、選択と集中によるコストの最適化に注力することにより、収益構造と財務基盤の安定化に取り組んでまいりました。
その結果、2024年3月期の売上高は422,671百万円(前年比4.0%増)、営業利益は、賃貸物件の原状回復やメンテナンス関連の原価が増加した一方、家賃適正化の効果による家賃原価の減少等で収益性が向上したことにより23,313百万円(前年比136.0%増)、経常利益は、支払利息や資金調達費用の計上等により19,476百万円(前年比198.4%増)となりました。
当期純利益は、資材価格の高騰や2024年末までの明らかな不備解消に向けた外注工事比率の上昇等を受けて補修工事関連損失2,730百万円を計上したものの、繰延税金資産の積み増しにより法人税等調整額(益)26,564百万円を計上したこと等により、42,062百万円(前年比112.3%増)となり、2期連続で増収増益を達成いたしました。なお、2024年3月期のEBITDAは27,974百万円(前年比70.1%増)となりました。

売上高

(百万円)


売上総利益

(百万円)


営業利益

(百万円)






純利益

(百万円)

貸借対照表(BS)

2024年3月期末の資産は、前年度末から38,451百万円増加の205,000百万円となり、これは主に機械装置及び運搬具(純額)が845百万円、有形固定資産その他(純額)が1,623百万円、無形固定資産その他が1,254百万円それぞれ減少した一方、現金及び預金が15,066百万円、繰延税金資産が26,577百万円それぞれ増加したことによるものです。
負債の合計は、前年度末から305百万円減少の133,320百万円となり、主に1年内返済予定の長期借入金が560百万円、未払金が2,363百万円、空室損失引当金が1,093百万円増加した一方、前受金及び長期前受金が1,016百万円、補修工事関連損失引当金が2,243百万円、長期借入金が1,134百万円それぞれ減少したことによるものです。
純資産の合計は、前年度末から38,757百万円増加の71,679百万円となりました。これは主に本年7月より開始した自社株買い等による自己株式の増加4,153百万円、連結子会社における非支配株主への自己株式取得代金及び配当金の支払等による非支配株主持分の減少989百万円があった一方、円安の進行に伴う為替換算調整勘定の増加1,212百万円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上42,062百万円があったことによるものであります。なお、自己資本比率は、前年度末比16.7ポイント上昇し31.2%となりました。

現預金

(百万円)


有利子負債

(百万円)

空室損失引当金

(百万円)

補修工事関連損失引当金

(百万円)







自己資本

(百万円)




純資産

(百万円)

キャッシュフロー計算書

営業活動によるキャッシュ・フローは、21,422百万円の収入(前年比10,876百万円の収入増加)となりました。主に、前受金の減少額が1,016百万円、利息の支払額が4,080百万円、補修工事関連支払額が5,000百万円となった一方、税金等調整前当期純利益が17,005百万円、減価償却費が4,660百万円、補修工事関連損失が2,730百万円、空室損失引当金の増加額が1,093百万円となったことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、851百万円の収入(前年比55百万円の収入減少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出と払戻による収入が純額で295百万円の支出となった一方、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入が1,165百万円あったことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、7,119百万円の支出(前年比4.300百万円の支出増加)となりました。これは主に、長期借入による収入が30,000百万円あった一方、長期借入金の返済による支出が30,185百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出が654百万円、自己株式取得による支出が3,466百万円、資金調達による支出が962百万円、連結子会社における非支配株主からの自己株式取得による支出が940百万円、非支配株主への配当金の支払額が910百万円となったことによるものです。
この結果、2024年3月期末の現金及び現金同等物残高は68,143百万円となり、前年度末比15,282百万円増加いたしました。また、フリー・キャッシュ・フローは22,273百万円となり、前年度末比10,821百万円増加いたしました。

(百万円)